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2022/09/05
株式会社日建スペースデザイン – インタビュー: オルガテック2022出展ブース設計
「第1回オルガテック東京2022」
出展ブース 設計担当の皆様にインタビュー
株式会社日建スペースデザイン
塩田 雅彦氏 チーフディレクター 一級建築士 :写真左からお二人目
伊藤 達則氏 シニアデザイナー :写真右からお二人目
上野 信幸氏 デザイナー :写真右
大池 里英氏 デザイナー :写真左
2022年4月26日(火)~28日(木) に東京ビッグサイトにて開催された、オフィス家具見本市「第1回オルガテック東京2022」出展ブースの設計をしていただいた「株式会社日建スペースデザイン」のご担当者にインタビューさせていただきました。
株式会社 日建スペースデザイン(NSD)
日建設計のインテリア部・オフィスデザインセンターから1994年に独立。
施工・物販部門をもたないデザインファームとして国内最大の規模を誇り、個性豊かなデザイナー、クリエイターたちが、国内外のさまざまなプロジェクトに携わってきました。
私たちの使命は、クライアントの夢や想いをカタチにするデザインパートナーであること。多様な個の力と、その融合から生まれるチーム力により、独創的な感性が求められるホスピタリティ系デザインと、論理的に組み立てていくオフィス系デザインの両軸で、高い要求に応えられることが私たちの強みです。
人を中心に発想し、あるべき姿を創造する。感性と技術を駆使し、デザインのクオリティを追求する。その結果、付加価値の高い環境を生み出し、新たな体験をもたらす。こうしたプロセスを大切にしながら、ジャンルやグループ、国の枠にとらわれず最適なチームを結成する。私たちは、「デザイナーズプラットフォーム」へと進化していくことで、国内はもちろん、世界中のクライアントの夢を実現していきます。
「オルガテックは今回日本で初めての開催でしたので、我々も手探りな部分がありました。我々はスペースデザインを自称しており、家具単体というよりは、空間として訴求するという仕事を日々しております。
家具やカーペットを展示しましたが、どのように見せていくかという中で、当社の専門分野を活かし空間として見せるという観点で、我々が設計する意味は大きかったと思っています。
今回、カーペットや家具を組み合わせて、どう面白く見せていくかというところに注力しました。
一般的なカーペットの見せ方、家具の見せ方ではあまり記憶に残らないだろうという点は、最初のヒアリングの段階で、SII(住商インテリアインターナショナル株式会社)と共有できていました。
それよりは、何かしら記憶に残るような体験を残せた方が、ブランドの訴求に繋がっていくのでは、と考えて走り出しました。
『アソートメント』というキーワードは、取り扱い商品を見に行った際に、アイコニックな家具が多かったため、商品の可愛らしさ、キャラクター、個性を面白く見せるにはどうしていくか、というところを深掘りする中で生まれたキーワードです。」
今回プロダクトはカーペットと家具、それと空間に企業カラーを使うといった、ブランディング要素をとりまとめ、どういった見せ方が良いかを検討し、最終形に至っています。
不採用になったものも多くありますが、様々なアイデアを出し、試行錯誤もあった上で出来上がったデザインです。
「当社としては展示会のブース設計は、あまり多くないジャンルですが、今回は、自由に提案させてもらうことができました。
デザイン面、コスト面を鑑み、すべての条件を整理していく中で、あのような形にまとまりました。
カーペットに使用されている糸に防炎加工を施し、家具を柔らかく包み込む様、スクリーン状に設らえ、照明を映し込むことにより、糸自体の美しさ、家具をよりフォーカスすることを狙いました。
また、今回は、社名としての「住商インテリアインターナショナル」の名前を出すよりは、展示するブランドをアピールされたいとのオファーをいただきました。展示ブースを訪れたことがきっかけとなり、本社がある神保町の常設ショールームへ来ていただくことにつなげる。
そういった方向性を、早い段階でキャッチボールできましたので、進めやすかったです。」
「基本的に、材料自体はそれほど使っておりません。
構造としてブレースなどを使っていますが、展示ブースで一般的に使うもので、再利用可能なものです。
それ以外でいうと、本当にあとは糸ぐらいしか使ってないんじゃないかな?といったレベルです。
使用している材料はかなり少ないと思います。
他のブースにも比べて壁もないですしね。」
「カーペットや家具の商品自体も素晴らしいですが、現場で粘っていただけるんですね。
お客さまからは様々なご要望があるのですが、それに対して、僕らのしたいことを踏まえて、常に解決策を考えてくれながら対応してくれます。
結構ギリギリで、納期まで時間ない中でも粘り強く対応していただけるので、とても助かっています。」
「案件が始まると、とても細かく丁寧に色々なところを押さえてやっていただけるので、すごく助かります。
SIIがプロジェクトに入っていたら安心できます。
また皆さん、人柄が本当に良い方ばかりなのでやりやすいですね。
以前から思ってるのは、Shaw Contractという商品を持ちながらも、実際の現場ではゼネコン下でタイルカーペットの施工までしっかりと入り込んでくれるという、不思議な力を持っているということを感じています。
「床材ではShaw Contractと言うアメリカのブランドをメインで扱われているので、オフィスの役員フロアなどに合わせる、グレードの高いタイルカーペットですと、Shaw Contractを提案することが多いです。
質感やデザインも良いし、今回の糸もそうですけど、色が奇麗です。
元々の糸が良いものなので、発色も良いですね。そういう意味で、Shaw Contractというブランドは、我々が手がける役員フロアなどには、相応わしいカーペットブランドだと思っています。
家具については、色々な家具が扱えることが特徴だと思います。
今回はデンマークのWendelboというブランドを展示しましたが、あらゆるメーカーの商品を扱えるので、そういう意味ではいろいろ相談もしやすいです。
大型のプロジェクトになると、家具のボリュームや種類も多く、クライアントとメーカーそれぞれコンタクトすると、膨大な作業量になりますが、SIIにコミュニケーション面も取りまとめていただいき助かっています。
海外製品の取り扱いは柔軟ですし、PA(Purchase Agent)という立場でプロジェクトに参加していただくと、特に安心できます。」
※PA:Purchasing Agent/お客様の代わりに購買を行う役割
「今回のプロジェクトで新しい側面が見えて、関わり方も新鮮でした。面白かったので、ぜひ継続してやっていけたらと思います。
オルガテックを機会に、今までの関わり方とは違う形を模索していけるといいかなと思っています。
今後は、商品開発の話もあるかもしれませんし、展示会のブース以外での打ち出しという意味では、今やWebなどのメディアもありますしね。
その辺で僕らも映像を撮ったり、作ったりっていうのを始めていますので、新たな取り組みができたら、もっと広がっていくかなと思います。
今回、新たな取り組みをやってみてそのように思いました。」
「今回のオルガテックの取り組みは新鮮で面白かったです。
また新たな取り組みをご一緒できればと思っています。」
「今後も引き続き、様々なプロジェクトでご一緒させていただくと思います。今回のお付き合いで更に、信頼関係が深まったと感じています。」
この度はお忙しい中、株式会社日建スペースデザインの皆様には、インタビューへのご協力いただきありがとうございました。これからも様々な事業にてコラボレーションしていけたらと思います。
PROJECTSに展示会ブースの様子を掲載しています。
是非ご覧ください
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お問い合わせは、当社営業担当もしくはこちらまで。
インタビュー実施:2022年7月1日