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2024/10/30

SCデジタル株式会社インタビュー

神宮前オフィス(2018年)、渋谷オフィス(2019年)移転プロジェクトにて、
ご一緒させていただいたSCデジタル株式会社(以下SCD)の皆様にインタビューさせていただきました。

※左から順に
SCデジタル株式会社
取締役 – 柿木 弾 氏(取材当時、代表取締役 社長執行役員 CEO)
コーポレート本部 財務・経理部 General Manager-金原 浩 氏
人事経営戦略本部 人事部 Team Leader -吉田 瑞木 氏
住商インテリアインターナショナル株式会社
スペースデザイン部部長-川崎 昭子
サポートユニット -三木 博紀

2018年・神宮前オフィスへの移転

神宮前オフィス

SCD 吉田氏:弊社とSIIさんとのお仕事での関係は、神宮前オフィスへの移転時が最初です。2017年の12月に設立と登記が完了し、2018年4月までに入居できる場所を探すというスピード感でした。期間的には3ヶ月もありませんでしたが、3月中には入居工事をすべてご対応いただきました。

神宮前オフィスはスケルトンではなく、居抜きの物件を利用して、私たちの要望にできるだけ応えたデザインにしていただきました。弊社は当初、15名程度のスタッフでスタートし、比較的小さなオフィスでしたが、後にスタッフが70名程度に増えるまでこのオフィスを使用していました。

オフィススペースとラウンジスペースが分かれており、会議室は1部屋しかない仕様でした。ワンフロアだったため、全体を一望することができ、動線も非常に使いやすいオフィスでしたね。

SCD 吉田氏
SII 川崎

SII 川崎:当初、お話をいただいた時期は期日が迫っており、予算も限られている状況でした。家具はすべてリサイクル業者から購入することになっていましたが、私たちのこだわりもありました。レセプションだけでもスタートアップやベンチャー企業のような、かっこいいオフィスを実現したいという希望がありましたね。当時は、お互いのオフィスが近かったため、1日に2回も打ち合わせを行い、迅速に話し合いを進められました。その結果、予定通りに完成させることができました。

SCD様はレセプション周りに、とてもこだわっていらっしゃいました。壁と天井を真っ黒に塗り、照明をスポットライトに変え、フローリングにするという雰囲気はシンプルでしたが本当にかっこよくおさまりました。

SCD様に家具を、よくご存知な方がいらっしゃって、「ハーマンミラーというメーカーの椅子に座りたいです」という意見がありました。また、どこに見に行ったら安く買えるのかなどを、すごく調べていらっしゃいましたね。

SCD 金原氏:前職のオフィスは静かでぎっしりとデスクが配置され、ひたすら仕事をするという環境でした。しかし、SCDに転職して初めて出社した神宮前オフィスではコミュニケーションスペースと執務室がつながっており、フリーアドレスで雑談をしながら働くスタイルで最初は本当に驚きでした。また、来客との打ち合わせや動画撮影なども行うことから、スタートアップならではの熱気を感じられましたね。

自然な形で人が集まるようなデザインとなっており、対面でコミュニケーションしやすい環境が整えられていました。

SCD 金原氏

家具選びについて

SII 川崎:SCD様から、ラウンジはスペースを広く取り、フローリングがいいという要望をいただいていましたね。さらにはオフィススペースが狭くなってもいいが、ラウンジとのスペースは区切りたいというご要望を頂き、スペースを区切るための家具としてUSMの家具をお薦めし選定いただきました。

SCD 吉田氏

SCD 吉田氏:家具調達をリサイクル業者で行う際は、SIIさんにアドバイスをいただきました。使える家具をリストアップしていただき、その中で中古品を選んでいきました。本当に猛スピードで、調整しましたね。

サイズ感も検証しながら、非常にリーズナブルな価格をご提案いただけました。ロッカー自体は中古であったものの、SIIさんが置き方やライティングなどに工夫を凝らしてくれたおかげで、中古品を使っているとは思えないほど見栄えが良かったです。

SIIさんからの購入ではありませんでしたが、SIIさんにもアドバイスをいただきながら家具を調達するという、柔軟な対応をしていただきました。限られた時間の中で、予算内でスピーディーに進めることができ、大変ありがたかったです。

SII 三木:

工事費用はなかなか削減が難しいですよね。予算内で収まるようにプロジェクトを進める際には、家具はリーズナブルなものを選ぶということもよくあります。しかしそのためにお客さまのご要望を実現できないということにならないよう、お客さまへのアドバイスの際はご要望をしっかりと把握し、反映させていかなければと考えています。

SII 三木

2019年・渋谷オフィスへの移転

SCD 柿木氏

SCD 柿木氏:2018年の4月から2019年の10月まで神宮前オフィスで活動していましたが、別事業の起ち上げの影響もあり、オフィスのスペースが不足してきました。そのため、渋谷オフィスに移転することになりました。

SIIさんには前回の移転からお世話になっていたため、今回の移転の際も無理難題でもお付き合いいただけると思い、まだ正式な発注はしていないものの、早い段階から相談をさせて頂いておりました。当時渋谷区の空室率は0.13%でオフィス物件が全く出てこない時期でしたが、2019年11月までに入居しなければならないという状況かつ、予算の都合上居抜き物件であることが絶対条件でした。

物件探しが困難な状況の中、SIIさんには物件選びや見学にも何度もお付き合いいただきました。居抜きの物件を見学した際見た目は素敵だが、実際に入居する際は造作などの改装が必要であるという点や、その改装にかかる費用などについてのアドバイスもいただき、とても助かりましたね。

SII 川崎:不動産のご担当者と現場で状況を確認し、空調や原状回復費用などについてのほか、内装施工費を節約できる方法も話し合いました。話し合いの結果、移転が実現可能かどうかの判断が行われ、最終的に決定されるまでのご相談をお受けしていましたね。

決定した物件は原状回復前、2フロアそれぞれがこだわったオフィスを残したまま退去されており、壊すのがもったいないほどの凝った内装でした。レンガが貼ってあったり、細部にとてもこだわりが感じられる作りになっており、
特に3階は植栽がたくさん施されていました。結果的に、既存を活かせるところはそのまま残し、改修することとなりました。

SII 川崎
SCD 吉田氏

SCD 吉田氏:3階は、入り口からユニークで凝った造作でしたね。3階とは対照的に2階は作り込まれてはいるものの、暗く、閉塞感があるテイストでした。そのため、2階はもう少し明るくてオープンな雰囲気にしたいとお願いしました。

オフィス家具の選定には、特に時間をかけましたね。2階と3階では事業の特性に合わせテイストを変えることが確定していましたが、どのようなテイストの素材が良いかについては詳細にアドバイスをいただきました。2階は完全に執務スペースがメインとなり、3階はスタジオが小部屋に分かれており、それ以外のスペースは多目的に使えるように可動性のあるデザインをお願いしました。

最終のレイアウトが決まったあとも、突然エントランスを変更するなど直前での取り消しがあり、引き直しを何度も繰り返すなどSIIさんにはわがままも聞いていただきましたよね。

結局この建物はオーナー指定の業者さんしか工事ができなかったため、本来は全てをSIIさんにお願いしたいところでしたが、プロジェクトマネージャーとしてご依頼させていただきました。

SII川崎:信頼していただけたからこそ、こういった形でプロジェクトが進行できたのだろうと思いますね。

変化に柔軟に対応

SCD 吉田氏:渋谷オフィスに移転当初はデスクをすべて展開し、かなり余裕を持って配置していましたが、人数が増えるに伴い詰めていくため限界まで狭い状態でした。
そこに4台のワークブースを入れるために、カウンターの配置を変えたり、3階にあったデスクを2階に移動したりしました。
また2020年2月にあるアーティストの方から新型コロナの影響でコンサート会場でのライブが中止になったことから、ライブ配信やインスタの生配信を行いたいとご依頼頂き、それが​ライブ配信ビジネスをスタートさせるきっかけとなりました。​​

それまでスタジオは3階の小部屋1部屋のみでしたが、新型コロナの影響で緊急事態宣言が出て社員のほとんどは在宅勤務だったため、オフィスはガラガラでした。そのため、3階フロア全体にグリーンバックを設置し、執務スペースをスタジオ化して全ての部屋をスタジオとして活用できるようにしました。

現在は出社する社員も増えてきたため、また3階にも1/3ほど執務エリアを設けています。収録や撮影のない日は、スタジオスペース全体を執務スペースとして使用しています。 

社員数や使用状況に合わせて、柔軟にデスクを増減できたり、レイアウトを変更できるのは大変便利ですね。

新オフィスになって変化した点

SCD 吉田氏:この頃は新型コロナの影響で、Web会議が主流になっていました。Web会議に入る時に少しでも集中できる場所として、4台ワークブースを入れていただいた形です。

ソロワークをする際に私はよくブースを使いますが、内密な話や重要な会議の場として非常に便利ですね。
周囲の騒音を遮断してプライバシーを確保しつつ、集中して作業や会話を行えるため、お客さまとのミーティングにも最適です。ブースがあって、よかったと思っています。

SCD 吉田氏
SII 三木

SII 三木:このビルは天井が低く、限られた空間にサイレントブースを増設する際は、苦労しましたね。ブースもいろんなメーカーさんから出ていますが、各メーカーさんで微妙に仕様が違っており、メーカーさんによっては製品自体の高さの影響で置けないというものもありました。その中で現在お使いいただいているサイレントブースは、高さや耐荷重の問題が全てクリアできた商品でした。最初にご検討していた物とは異なる商品でしたが、しっかりとご満足いただけるものとなりました。

SCD 吉田氏:

移転当初、SIIからの提案でマグネットエリアを設けました。移転してきたばかりの頃は新型コロナの影響で在宅勤務する社員が多くあまりわからなかったのですが、出社が再開されるとその価値に気づきました。カウンターにコーヒー等を選べるドリンクマシンを置くことで、マグネットエリアはみんなが集まる場所として機能し、そこで自然な会話が生み出されています。社内でも交流の場所となっていて、マグネットエリアを設けた意味があったと思いますね。

SCD 吉田氏

今のオフィスは全体を見渡しやすく、誰がいるのか把握しやすいですね。全体を見渡しやすい環境は、居心地が良いですよ。出社率も高くなり、私自身も週5日来ています。
毎年社内で従業員アンケートを行うのですが、2023年のアンケートではオフィスの設備や備品に関しては72%の人が、満足していると回答していました。特に、SIIさんに入れていただいた椅子やブースについては、皆さん気に入って活用しているようです。
設備がしっかりしているという、基盤の結果ですね。今の会社の雰囲気にも合っています。

施工後のアフターケア

SCD 柿木氏:2023年10月に「SCデジタル株式会社」へ社名変更したため、SIIさんへエントランスサインのリニューアルを依頼しました。
もともと真っ白の壁にグレーのサインだったところをコーポレートカラーのブルーをベースにしたエントランスに変更したんですよね。
ロゴとカラーを決定したのは期限の1週間前くらいでした。
時間がない中で、SIIさんが、どの色が希望に1番近いかサンプルをたくさんご用意いただきました。そのおかげで、素敵なエントランスサインができあがっています。 SIIさんは、いつもこちらの要望に合わせて柔軟に対応していただき、とても助かっています。

SCD 柿木氏
SII 三木

SII 三木:移転や改修後には、予期せぬトラブルやご要望が出てくる場合も多いです。弊社はそのような声に応える形で、定期的にお客さまを訪問したりお客さまのご要望に対応したりすることで、長期的な関係を築いています。また、新製品が発売された際には、お客さまにその情報を提供することもありますね。単なる売り込みではなく、お客さまの状況を伺い、そのニーズに合わせた提案をしています。

お客さまへのインタビューで、なぜ弊社と長年付き合っていただいているのか尋ねると、多くが「困った時に電話をすると何とかしてくれる」という回答でした。困った時に相談をすれば、解決策をもらえると感じていただけているのかと思います。お客さまからのご連絡は大変ありがたいですし、それに応えることが重要だと感じています。そのため、施工後のアフターケアも丁寧に行うよう心がけていますね。結果的に何かご注文いただかなくても、お客さまに対して提供できるアドバイスやサポートは0ではないと思っています。

住商インテリアインターナショナルの魅力

SII 川崎:弊社の会社名「住商インテリアインターナショナル」に「インターナショナル」が入っているため、輸入家具のみを扱う会社だと誤解されている人が多いのです。

SII 川崎
SCD 吉田氏

SCD 吉田氏:住友商事の関係者でも多くの方がそのように考えているようです。高級感のあるオフィスだけを、手がけていると思われていますね。特に、グループ会社の方から相談を受けた際、 SIIさんにオフィス移転を依頼した、と伝えるとみなさん開口一番に「輸入家具はオフィスの値段が高くなるのではないか」という心配をされていました。輸入家具は高いというイメージを持っているようです。
しかし、弊社のオフィスは素敵な輸入家具や有名メーカーの製品を提案いただきつつも、希望の予算内に収めていただけました。

SII 三木:弊社は長年の取引により、調達のネットワークや各仕入先との信頼関係を築けています。そのため、ご希望の予算に対応した業者さんを案内し、予算内に収まるよう対応が可能です。

家具に関しても高品質な輸入品から手頃な価格のものまで、幅広い選択肢があるため、お客さまの予算に合った提案を行っています。

実は私たち、某100円ショップ様のオフィスを手がけた経験もあります。ご存知の通り自社商品のすべてが基本100円となっており、デスク上の備品なども自社製品で揃えてほしいというご要望でした。弊社は高価なものだけでなく、そういったリーズナブルな価格帯でも対応可能です。

SII 三木
SCD 金原氏

SCD 金原氏:住商インテリアさんにはレイアウトデザインから物件探しやOAや回線の手配まで、様々な手続きや対応をしていただきました。「こんなにサポートをしてくれて、頼りになる会社があるのか」と驚きましたね。大規模なプロジェクトから制約のある小規模な案件まで柔軟で変幻自在、制約があっても、ちゃんと着地をさせてくれる面倒見のいい会社というイメージです。

SCD 吉田氏:なんでも相談できてうまく着地させてくれる点が、一番魅力に感じています。また、時間を惜しまずにお付き合いしていただいた点も印象的でした。

なにかあるたびに迅速に対応してくださり、外出中でも「直接すぐ確認しましょう!」とすぐに対応をしていただき、金額以外の部分でも動いてくださっていると感じました。その対応には、本当に感謝しています。今後ともよろしくお願いします。

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