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レポート

2023/09/19

ミラノサローネレポート2023

毎年4月にイタリアのミラノで開催される、世界最大規模の家具見本市「Milano Salone」
今年はコロナ明けで世界各国からの来場者も随分戻り、来場者数は約30万人と大変盛況でした。街中で同時開催のミラノデザインウィークと併せ、各企業が新しい取組みや商品を発表していた中で、弊社取扱いブランドの展示を中心にご紹介させて頂きます。

Trend

トレンド

今年のカラーは白やオフホワイトをベースにテラコッタやサーモンピンクの差し色が多く使用されていました。
ソフトでオーガニックな形状や質感、アウトドア家具、バイオフィリックデザインを中心に
サステナブルな取り組みや材料にも注目が集まっていたのが印象的でした。

BRANDS

ブランドブース＆ショールーム

今年はRho Fieraの会場に出展するブランドと
会場を出てミラノ市内のショールームにて発表するブランドがありました。

arper アルペール

Life is Beautifulをコンセプトに掲げるイタリアブランドのArperでは幾重にも重なるオフホワイトのレースカーテンに囲まれたブースにてサステナブルな取り組みや新作が多く発表されていました。

岩崎一郎氏デザインのRalikは組合せの出来るモジュールソファベンチで、サイドテーブル等のアクセサリーの充実したコンパクトなサイズ感のコントラクト向きの商品です。
コンポーネントは全て分解してリサイクルすることが可能で、環境にも配慮した材料を使用しています。

ポストコンシューマーリサイクルポリプロピレンを原料としてアップデートされたAavaチェアは
環境に配慮されたミニマルで重さを感じさせない多目的で機能的なデザインのチェアです。

ガムフラテージがデザインしたSEMITONは無限の異なる組合せを選べるモジュール収納です。
レジデンシャルからパブリックエリアまでフレキシブルな用途で様々な場所に設置できます。

ドシレビエンによるRoopaテーブルはShaalソファとの相性の良いコレクションです。
ガラス天板と質感の異なるベースの塗装により洗練された仕上げとなっています。
Shaalソファもラインナップを拡大しシェーズやオットマンが加わることであらゆる空間にテクスチャーをもたらします。

alki アルキ

フランスのバスク地方にて椅子工房から始まったalkiでは、同ブランドらしいデザインの展示スタイルでした。

入口で一番目を引く場所に飾られていたXumeチェアはリサイクルPET樹脂の背座と、裏側や細部まで仕上げに拘った木部が特徴の新作です。

パリの図書館向けに開発されたOrriaチェアはアームが短めで集中して本を読むことが可能です。

alkiの世界観を体現する木製の昇降テーブルやパフ、テラコッタ製のプランターも非常にお勧めです。

Tacchini タッキーニ

新しいデザインの創出と共に古き良きデザインの復刻にも力を入れているイタリアのTacchiniでは、今年も素材や質感を活かしたオリジナリティあるデザインが多く展示されていました。

中でも今年のトレンドの一つでもある特徴的な柄の大理石のテーブルはバリエーション多く発表されています。

また日本からインスピレーションを受けたデザインもトレンドで、Torii Loveという名前のコンソールは文字通り鳥居をモチーフにしたデザインで日本文化へのリスペクトの高さを感じました。
Tacchiniではソファやラウンジチェアの中材にウレタンを使用しない構造とする等のサステナブルな取り組みも始めています。