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2025/10/21
Arper「Catifa Carta」─ 美を再定義する、紙から生まれた椅子

*画像をクリックすると、メーカー公式サイトへアクセスできます。
Arper(アルペール)について
Arperは、1989年イタリア北部の町 モナスティエール・ディ・トレヴィーゾで創業。
その後、グローバルなデザインシーンにおいて確固たる地位を築いたブランドです。
「美しく、活気に満ちた世界」というビジョンと、「暮らしを形づくる空間やアイデアを創造する」という理念のもと、持続可能な未来を見据えたものづくりとイノベーションに取り組んでいます。
Catifa Carta
design by Lievore Altherr Molina

ロングセラーチェアと持続可能性の新たな融合
2001年に誕生したCatifa(カティファ) 53は、「環境に配慮したプロダクトを」というコンセプトを体現したCatifaシリーズ最初のモデルでした。
その後、美しい曲線で描かれるフォルムと座り心地の良さが特徴の Catifa は、さまざまなタイプの椅子を展開してきました。
そして2024年、革新的なPaperShell(ペーパーシェル)*の採用により、Catifaは新たな進化を遂げ、サーキュラーエコノミーの象徴とも言える存在へと生まれ変わりました。
*PaperShell(ペーパーシェル)
PaperShellとは、クラフト紙を天然樹脂で圧着成型することでつくられた複合材。
この素材は非常に頑丈で耐久性があり、チェアのシェルのほか、電子機器、自動車、スノーボードなどの部品にも使用されています。
開発したのは、製品名と同じ社名のPaperShell社で、2021年にスウェーデンで創業しました。「気候変動の解決策と持続可能な資源管理は自然界にある」という理念のもと活動しています。
29層の可能性 ― PaperShellがもたらす新しい価値

Cartaは、イタリア語で「紙」。
驚くべきことに、Catifa Carta(カティファ カルタ)のシェルは、紙由来の画期的な素材 PaperShell、つまり紙から作られています。
29枚の再生紙を層にして、100%生物由来の樹脂で圧着成型することで、環境負荷を大幅に軽減しています。
また、塗装は一切施さず、圧着成型によって自然に生まれる茶色味を帯びた黒色のシェルには、ほどよいラスティ感があり、その風合いが独特のかっこよさを醸し出しています。1脚ごとに異なる個性が宿るのも、この素材ならではの魅力です。
サステナビリティはゴールではなく、日々形づくる道そのもの

PaperShell に使用される紙は、スウェーデンの製材工程で生じるおがくずやチップ、枝などの廃材を再利用しており、CO₂を吸収・固定するという樹木の特性を活かすことで、環境への影響を劇的に軽減。
資源の有効活用と廃棄物削減の観点から、社会的責任を果たす持続可能な調達を実践しています。
さらに、新開発のシートクッション(別売)にはBREATHAIR®(ブレスエアー®)製の最先端素材を採用し、優れた弾力性・通気性・耐久性・快適性を実現しています。このポリエーテルエステルエラストマー製クッションは、完全にリサイクル可能です。
選べるベースで理想のスタイルを

美しさ、機能性、そして環境への配慮がシームレスに共存できることを証明する Catifa Carta。
デザインの可能性を再定義し、細部にまで革新が息づいています。
PaperShellに合わせるベースには、金属製4本脚、スレッド、トレッスル(キャスター付き・なし)、5スター、木製4本脚をご用意。
さらに、用途に応じて専用クッションやトロリーなどのオプションも選べる充実のラインアップで、空間や使い方に合わせた自由なスタイリングが可能です。
Arperによる美の定義の再構築

完璧さではなく、自然な質感を受け入れる美しさ。過剰さではなく、思いやりを大切にする美しさ。新しさではなく、意味を求める美しさ。それは、ただ目に映る美ではなく、「感じる」美。
Arperは、空間を通じて、未知の素材や技術への探求を続けながら、心に響く美しさを常に追い求めています。
今回ご紹介したCatifa Cartaの詳細は、こちらのカタログをご確認ください。
※画像イメージをクリックでご覧いただけます。
商品に関するお問い合わせは、当社営業担当もしくはこちらまで


